パナリ焼展 &琉球茶会 @箱根菜の花展示室

昨年の9月7日に、箱根の菜の花展示室で開催されていたパナリ焼展に行ってきました。

パナリ焼は初めて見ました。
リーフレットに写っていた壷を見て、これは絶対行かないといけないと思いました。
今回の展示は、こつこつと集めていた高橋さんのパナリ焼コレクションを見て
内田剛一さんが声をかけ、展示することになったらしい。


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~パナリ焼は沖縄県の八重山諸島の新城島(通称 パナリ)で約200年前まで作られていた謎多き「幻」の土器です
どうやら、この島のひとたちは日常の雑器として使用したこれらの壷に、死者の骨を納めたのではないかということ。



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感動しました。
思っていたよりもだいぶ大きくて、とにかく見たことのないフォルム。
何かのマークのように刻まれた印。
おおらかで、時を経て風化した肌と ぽつねんとただそこに在る自然な佇まい。

どれも良かったのですが、そのなかでも3つほど特に好きなものがあって
そのつぼの前にどれだけ居ても飽きなかったし、何だかわからないけど合掌してしまった。

そんなふうに感じたのは初めてのことで、うまく言えないけれど
つぼが存在自体になってしまっているような感じでした。



さてこの日は特別に「琉球茶会」というのが催され、参加してきました。
展示室の2階奥にある茶室で、沖縄の古陶磁や琉球漆器など沖縄にまつわる道具を使って催されました。
下の写真に写っている白い紙が会記(内田さん筆)。
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掛け物は八重山諸島の古地図、花は琉球南蛮焼締(敷板が舟板)に秋海棠・杜鵑・薄、香合は琉球漆器でした。
茶器や釜など列挙するのはやめておきますが、私のところにまわってきたお茶碗が
大好きな大嶺實清さんの金彩のもので、なんとそれは昔沖縄の大嶺工房で見たものと同じでした。


この茶会では、琉球の真鍮の簪(かんざし)「ジーファー」をつくりかえて茶杓にしたものを使っておられました。
真鍮のものと、銀のものが販売されていましたので、ひとついただいて帰りました。
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新しく焼かれたパナリの壷や芭蕉布、三つ足の盆なども。
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今回の展示に併せて出版された「PANARI」は、必見です。
また、大重潤一郎監督による大嶺實清さんのパナリ焼成実験ドキュメンタリー映画が
「風の島」というタイトルのDVDになったものも販売されていました。

島にあるものをつかい、原始的な方法で焼かれたであろうパナリ焼。
器とはなにか。
小難しい講釈など何もなく、ただ器というものの本来の姿を観る思いがしました。


高橋さん、内田さん、ありがとうございました。
人生に於いてとても重要で貴重な、素敵な展示でした。


おまけ;「まんじゅう茶屋菜の花」さんにあった内田さんの大きなつぼ。
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深澤彰文さんのうつわたち。
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by kaze_no_oka | 2014-02-13 14:56 | イベント
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